ババナビ

自分のミライを探しに行こう、

プレゼンの神に会ってきた

 

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プレゼンを楽しそうにやる人が好きだ。

目がキラッキラしてて、手先までイキイキしてて、言葉が弾けてポンっと空気が変わる。何かよく分からないけど全身から膨大なエネルギーが出ていて、気づけば一緒にワクワクしている自分がいる。

 

楽しそうなプレゼンを聞いてる会場の空気も、これまた好きだ。

興味なさそうに座ってた人や、ぼーっとどこかを見てた人の目が釘付けになってきて、頷き初めて、メモを取り出す。まるで魔法にかかったような不思議な空間だ。

 

わたしは人前に立つことが好きで好きで堪らない。会場の空気がガラッと変わって、自分の創り出すものにグッと人の興味が注がれるとき、なんとも言えない幸せを感じる。もう本当にゾクゾクしてくる。

気づけば、吹奏楽でソロパート吹いて、演劇で主役や演出をやり、ツアーガイドで人を引き連れ、発表会では前で1人で喋ってた。どんだけ目立つの好きやねん!!笑

まあそんなことは自分でも思うけれど、なんか本能的に選んでやってるんだから仕方がない。もうほんとに趣味みたい領域になってきてるなあと、感じることが増えてきた。

 

好きなことをは自然と熱が入るもので、観客を感動させる演出を考えたり、観客が興味を持つ話し方をしたりと自分で色々工夫をしていく。だからなのか、別にお金を払ってまでプレゼンとか話し方とかのセミナー受けようと思ったことはなくて、まあ自分で出来るし〜〜それなりに褒めてもらえるし〜〜という感覚だった。

 

でもそんな考えが打ち砕かれた瞬間があった。

先日、素敵なご縁で「プレゼンの神」である素敵なおじさま方にお会いしたときだった。

京都駅の横にあるすごく高級な喫茶店で、一杯1000円する紅茶を飲みながら、おじさま3人と同じテーブルにつく女子大生(21)。

ハイセンスな洋服を見に纏ったマダムの声が聞こえる中、おじさま方による「プレゼン大会」はスタートした。

 

おじさま方の正体は、お仕事でプレゼンのセミナーや講師をされている方々。普段自分がどんなところに気をつけているのか、どんな風に作ってるかをシェアしてお互い勉強し合う会をするために集まったらしい。

いや、豪華すぎるやろ!!

と内面焦っていたけど、紅茶の味わからへんかったけど、あれやこれや出てくるプレゼンのコツに必死にペンを走らせた。

 

怒涛のプレゼン3本勝負、おわってから思ったのは、

あっまだまだ自分は甘いな。

ということ。感想は?と聞かれて「すごかったです。勉強になりました」という薄っぺらい言葉を並べることしか出来なかったけど、言葉が出ないくらい圧倒されてた。

 

やってるつもり?工夫してみた?それがどこまで通用するんだろう。

人から教えてもらったコツを自分の中に取り込むことって当たり前だけど、すごく大事。だって知らないことだらけだったんだもん。

話し方、スライドの作り方、どこをとっても目に鱗のものがいっぱいいっぱい溢れてくる。経験の上に出来た鮮やかなコツと、溢れ出る自信、この空間を最大級にワクワクさせてやろうという遊び心。

 

いま持ってるスキルや人柄すべてを駆使して、この時この場所を最大限にワクワクする場に向けていくパワーがそこにあった。

 キラッキラに輝くおじさんが、そこにはいた。

 

教えてもらった内容のなかで、印象的なものがある。

10分のプレゼンをするなら最低200分の練習が必要である

1つのプレゼンに対して20回以上は練習をして本番に臨むということをさす。

溜めるところ、盛り上げるところ、一番聞いてほしいところ。その場の空気を想定して言葉や手振り、テンションを調整し続けるのだ。

前日にパワポを作って夜中に2、3回通すだけの私、聞いてるか?20回やってるか?何回もやって最高の状態を当日に持って行こうとしてるか??

自分で問いかけてみると、ぐっと詰まるところが出てきたのはまぎれもない事実だった。

 

最後に教えてもらったこれも、忘れられない一言。

プレゼンは 1対100ではない。1対1が100ある場である。

私たちは普段プレゼンをするとき、誰かに聞いてほしい!見て欲しい!と思いがちだが、プレゼンの大事なことは「相手がそのプレゼンを聞いてどんな行動をするか」ということだ。

100人のオーディエンスに向かって話すより、一人ひとりに向き合ってダイレクトに伝える方がきっと心に届くだろう。細やかで丁寧なやり取りもプレゼンには大切な要素になるのだ。

ひとりひとりを大切にしたプレゼンは、ひとりひとりにしっかり届く。

 

 

 

人に伝えることを意識して、TwitterFacebookやファシグラやらをやってるけど、それでもまだまだだなあと思うことがあって。なにが足りないんだろうなと思ってた。もうおじさまのプレゼンを聞いてわかった。

この瞬間を最大限に楽しもうという気持ち

が私の中で無くなっていたなあと。パワポ締め切りに間に合わせなきゃとか、指定の枚数に入らないから削らなきゃとか、みんなに合わせてこういう感じにしなきゃとか、結構ネガティヴ思考で作っていた気がする。

 

そうじゃなくて、こんな工夫をしたら盛り上がるかな?とか、こういう工夫をすれば引き込めそうかな?とか、こんな感じで相手の心を動かしたい!とかを考えていくことが大事なんだ。

そしてその過程やプレゼンの当日、やってやるぞ!っていう気合いとワクワク感があるからこそ、人は人に伝えることができるんだと気づいた。

プレゼンってすっごい楽しいものだったんだと気づけた瞬間、急に心がワクワクし始めた。

 

人はみんな、生まれながらにプレゼンターである

人が人に伝えるということは日常的なことでありながらも、時に大きな影響力を生み出す。だからこそ、伝える場である「プレゼン」に、力を注いでいる。

自分の思い、知ってること、経験、好きなこと、ワクワクすること。人に伝えることで、新たなものが生まれ出す。そこには新たな世界が広がっている。

 

プレゼンってワクワクの塊だ!!

疼きだした私の心はもう、プレゼンをしたい一心だ。なにか発表する機会ないかな〜とスケジュール帳をパラパラしたり、10月から始まるゼミや授業もなんだか楽しみになって来たり。たぶん、いや絶対、この先の自分を変える夏のひと時だったなと思うだろうな。

 

おわり